外壁塗装を行う際に、下塗り材選びに迷ったことはありませんか。
「サーフェイサー」と「プライマー」は、どちらも外壁塗装の下塗り材としてよく耳にする言葉ですが、一体何が違うのでしょうか。
この記事では、サーフェイサーとプライマーの違いを徹底解説し、外壁塗装で適切な下塗り材を選ぶ方法について詳しく説明していきます。
家を長く美しく保ちたい、DIYで外壁塗装に挑戦したいと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
□サーフェイサーとプライマーの違いとは?
外壁塗装におけるサーフェイサーとプライマーは、どちらも下塗り材として重要な役割を果たしますが、その目的や特徴は異なります。
サーフェイサーは、英語の「surface(表面)」が語源で、その名の通り、外壁の表面を平滑にするための下塗り材です。
主に、古い外壁や劣化によって表面が凸凹になっている部分に使用されます。
サーフェイサーを塗ることで、外壁の凹凸を埋めて平滑な面を作り、上塗り塗料の密着性を高め、美しい仕上がりを実現します。
プライマーは、英語の「primary(最初の、基礎の)」が語源で、外壁塗装において最初に塗る下塗り材の総称です。
プライマーには、さまざまな種類があり、それぞれの目的や特徴に応じて適切なものを選ぶ必要があります。
例えば、金属製の外壁には防錆プライマー、コンクリートやモルタル製の外壁には浸透性プライマーなどが使用されます。
このように、サーフェイサーとプライマーは、それぞれ異なる目的と特徴を持つ下塗り材です。
外壁塗装を行う際には、それぞれの役割を理解した上で、適切なものを選択することが重要です。
□外壁の材質別に最適なプライマー・サーフェイサーを選ぶ
外壁の材質は、適切なプライマーやサーフェイサーの選択に大きく影響します。
ここでは、一般的な外壁材別に、最適なプライマー・サーフェイサーの選び方について解説します。
コンクリートは、外壁材として多く使用されている素材です。
コンクリートは、水分を吸収しやすい性質があり、そのまま上塗りすると塗料が吸い込まれてしまい、色ムラや剥がれの原因となることがあります。
そのため、コンクリート製の外壁には、浸透性プライマーを使用するのが一般的です。
浸透性プライマーは、コンクリートの内部に浸透し、表面を硬化させることで、水分吸収を抑え、上塗り塗料の密着性を高めます。
モルタルは、コンクリートと同様、水分を吸収しやすい素材です。
コンクリート製の外壁と同様に、浸透性プライマーを使用するのがおすすめです。
ただし、モルタルはコンクリートよりも強度が低いため、ひび割れが発生しやすいという特徴があります。
ひび割れが発生している場合は、サーフェイサーを塗って表面を平滑にすることで、ひび割れを目立たなくし、上塗り塗料の密着性を高めることができます。
サイディングは、表面が平滑なため、プライマーを塗るだけで十分な密着性を確保できます。
ただし、サイディングの種類によっては、表面に特殊なコーティングが施されている場合があり、その場合は、専用のプライマーを使用する必要がある場合があります。
そのため、金属製の外壁には、防錆プライマーを使用することが重要です。
防錆プライマーは、金属表面に保護膜を形成することで、錆の発生を抑制します。
□まとめ
外壁塗装では、サーフェイサーとプライマーは、どちらも重要な役割を果たす下塗り材です。
サーフェイサーは、外壁の表面を平滑にすることで、上塗り塗料の密着性を高め、美しい仕上がりを実現します。
プライマーは、下地と上塗り塗料の密着性を高めることで、塗装の耐久性を向上させます。
外壁の材質や状態に合わせて、適切なプライマー・サーフェイサーを選択することが、美しい仕上がりと耐久性を確保するために重要です。
この記事が、外壁塗装の下塗り材選びの参考になれば幸いです。