コーキングの打ち替えと増し打ちの違い|見積書で確認したいこと

query_builder 2026/11/04
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目地に新しいコーキングを詰め、ヘラで押さえている様子

打ち替えと増し打ちの違いは、古いコーキングを取り除くかどうかです。

・打ち替え:古いコーキングを取り除いてから、新しく入れ直す
・増し打ち:古いコーキングを残したまま、上から重ねる

外壁の板と板のつなぎ目(目地)は、打ち替えが基本です。窓まわりなどは、古いコーキングの状態を見て、増し打ちにすることもあります。

なお、見積書では「コーキング」と「シーリング」のどちらの言葉も使われます。ここでは同じものとしてお話しします。

打ち替え:古いものを取り除いて、入れ直す

外壁の目地の古いコーキングにカッターで切り込みを入れている様子

古いコーキングと外壁の間に、カッターで切り込みを入れているところ

打ち替えでは、古いコーキングと外壁の間にカッターで切り込みを入れ、引き抜きます。外壁に残った薄い膜も、できるだけ取り除きます。この膜が残っていると、新しいコーキングが膜ごとはがれやすくなるためです。

そのあと、目地をきれいにして、接着をよくする下塗り(プライマー)を塗り、新しいコーキングを詰めます。最後にヘラで押さえて、すき間なく行きわたらせます。

国の改修工事の仕様書でも、古いシーリングを取り除いてから詰め直す方法が「シーリング再充填工法」として決められています。

増し打ち:古いものの上に重ねる

増し打ちは、古いコーキングを残して、その上に新しいコーキングを重ねる方法です。取り除く手間がないぶん、作業は少なくなります。

ただし、重ねた部分は薄くなりがちです。シーリング材メーカーの団体(日本シーリング材工業会)は、薄く重ねただけの増し打ちは、はがれ・ふくれ・固まらない・上に塗った塗装の汚れ、といった不具合の原因になると注意しています。

外壁の目地と窓まわりで、選び方が変わる理由

目地の両側にテープを貼り、古いコーキングを引き抜いている様子

目地の両側にテープを貼り、古いコーキングを引き抜いているところ

外壁の目地(サイディングのつなぎ目)

サイディングは、暑さ寒さや湿気で毎日わずかに伸び縮みします。工業会の資料では、試験用の壁で調べたところ、目地の幅が1日のうちに±4%ほど伸び縮みし、4年で約7%広がったという研究が紹介されています。

この動きについていくには、コーキングに十分な厚みが必要です。また、目地の底にはくっつけず、左右の2面だけに接着させる「二面接着」にします。そのため、外壁の目地は古いものを取り除いて入れ直す打ち替えが基本です。外壁材メーカーのニチハも、自社の外壁材のお手入れ方法として、塗り替えのときはシーリング材全体を撤去して打ち替えるよう案内しています。

窓(サッシ)まわり

窓まわりは、古いコーキングを取り除くのがむずかしい場所です。工業会の資料では、無理に取り除くと、かえって雨もりの原因になることもあるため、厚みをできるだけ確保して施工するよう書かれています。

ただし、すでにはがれたり切れたりしている場合は、窓枠を傷つけないよう慎重に取り除いて打ち替えます。「窓まわりは必ず増し打ち」というわけではありません。

こんな状態なら、点検を考えるサイン

・はがれ・すき間:コーキングが外壁からはがれて、すき間ができている
・ひび割れ・切れ:表面にひびが入ったり、途中で切れたりしている
・やせ:コーキングがやせて、目地がへこんで見える

サイディングの業界団体の資料では、はがれたすき間に名刺などの薄いものを差し込み、奥まで入るようなら、目地の役目を果たしていないので打ち替えの時期、とされています。

見るのは、地面から見える範囲だけにしてください。高いところの点検は、ご自身では行わないようにと、外壁材の業界団体も呼びかけています。

見積書で確認したいこと

見積書に「シーリング工事 一式」とだけ書かれていると、どこを、どの方法で直すのかがわかりません。次の点を見ておくと安心です。

・場所ごとに分かれているか:外壁の目地、窓まわり、その他(換気口まわりなど)
・場所ごとに「打ち替え」か「増し打ち」かが書かれているか
・数量(メートル数)が書かれているか
・材料の種類や製品名:サイディングの目地に合うものか、上から塗装する場合は塗装に合うものか
・塗装の前に打つか、後に打つか:工業会の資料でも、事前に工事する側と住む人で話し合っておくことが大切とされています

書かれていないことがあれば、遠慮なく聞いてみてください。理由まで説明してくれるかどうかも、判断の材料になります。

ライフプラスの場合

撤去した古いコーキングを袋にまとめたもの

撤去した古いコーキング。工事の最後にお客様にお見せしています

外壁の目地(板と板の間)は、基本的に打ち替えのみです。

窓などの開口部は、古いコーキングに弾力がなく硬くなっていたり、切れていたりする場合は打ち替えます。それらが問題なさそうであれば、増し打ちにしています。

使う材料は、外壁材によって変えています。サイディングには変性シリコン、パワーボード系の外壁にはウレタン、室内の水回りにはシリコンが基本です。状況によって変えることもあります。

見積書では、開口部・板間・そのほか打つところを、それぞれ項目に分け、施工内容を明記しています。

塗装との順番は、外壁の仕上げが塗りつぶしの場合は先に打ち(先打ち)、クリヤー塗装の場合は塗装の後に打ちます(後打ち)。状況によって分けています。

古いコーキングを撤去している様子や、撤去したゴミも写真に撮り、工事の最後にお客様にお見せしています。

見積書の書き方がわからないときは

ライフプラスでは、外壁塗装とあわせて、目地や窓まわりのコーキング工事も承っています。気になる目地の写真をLINEで送っていただければ、状態を見てご説明します。

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